はじめに
流産・死産を経験すると、心と体のケアに加えて、妊娠の経過期間によっては現実的な手続きも多く戸惑ってしまう方も多いと思います。
今回は、私自身が申請した「妊婦支援給付金」についての体験談をまとめました。
私はSNSで偶然見かけた情報で知ることができたのですが、流産、死産の場合でも「医療機関により胎児心拍」が確認できていれば給付対象になるのです。給付金の金額は5万円です。
知らずに過ごしてしまう方もいるかと思い、この記事を書くことにしました。知らなかった方は是非役立てていただきたい情報です。
1度目の電話はフライングだった
自分の住んでいる地方都市の妊婦支援給付金に関するコールセンターに電話をかけました。
1度目はフライング。流産手術が終わってから電話くださいとのことでした。ので、自然排出後に再度電話してみました。流産し、給付金の申請書を送ってほしいと伝えました。すると手術日を聞かれ、今回、自然排出で〇月〇日でしたと伝えました。そして名前、郵便番号、住所を聞かれる流れであっさり終了しました。
※ちなみに、流産日は一般的に医師が診察し排出を確認した日になるそうです。
夜間排出で翌日受診の場合などは、申請書類の流産日がいつになるのか確認しておくと安心かと思います。
1度目の電話で聞いてみたところ、申請書が届くまで約2か月、それを病院に持って行き必要書類をそろえて、返送後、振込までも約2か月かかり、役所に行く必要はなく郵送で手続きは済むとのことでした。
お住まいの地域によってかかる期間等違う可能性がありますので確認してみるとよいかと思います。
思ったより早く届いた申請書
そして、思っていたよりも早めに、電話で申請書依頼をしてから2週後に封書が届きました。前に行っていた2か月というのは何だったのか…そして中を確認したのですが、どこをどう読んでも医師に記入してもらう欄や、診断書の添付が必要とは書いておらず、変だなぁ…と思いました。
申請用紙に名前や生年月日、住所や振り込み先情報と、添付書類は通帳表紙裏とマイナンバーカードのコピーのみ。病院名など書く欄がなく、こんな簡単な申請なら、嘘をついて申請する人もいるのでは…と思ってしまったくらいでした。
再度コールセンターに確認して判明したこと
不信に思い、翌日問い合わせ先のコールセンターにまた電話をしてみました。
すると、「書面には書いてないのですが、流産の場合病院からの診断書が必要です」との回答。やはりそうか、と思いつつ、電話で流産での申請と伝えているのに、この案内が同封されていないのは不親切だと感じました。
別用紙でなくとも、送付文に「*申請時点で流産・死産・人工妊娠中絶された方も申請できます」との記載があるのだから、その下に「その際は診断書が必要です」のような文言をいれてくれたらいいのにと思いました。なぜこの記載がないのか…本当に謎ですし、憤りを感じました。
そして今思えば、最初に電話した時の必要書類をそろえて…とさらっと言われた部分が診断書のことだったのかとは思うのですが、それが「診断書」である説明はなかったのです。
診断書の内容と費用
その診断書ですが、「心拍確認済み」と「流産確定日」がわかるものであれば良いとのことと、病院へ伝えるとわかると思いますとのことでした。
病院へ電話で給付金用の診断書を依頼すると、ちょうど翌日に流産後の受診日だったので、お会計の時に渡せるよう準備しておきますねとのことで、ここでやっと一安心でした。
そして翌日、無事に診断書をもらい、費用は2,200円。診断書には「妊婦給付認定用診断書」と明記されており、専用書式が用意されていることがわかりました。
申請完了と今後
診断書を受け取った当日に申請書類を投函。
あとは給付金がいつ振り込まれるかを待つのみです。
まとめ
流れをまとめると以下のようになります。
妊婦支援給付金(流産の場合)の申請の流れ
- コールセンターに電話
- 流産手術後、または自然排出が医師により確認された後に連絡する。
- 申請書の送付を依頼。
- 申請書の到着を待つ
- 地域によって2週間〜2か月程度かかるよう。
- 病院で診断書を発行してもらう
- 「心拍確認済み」と「流産確定日」が記載された診断書。
- 費用は数千円(地域・病院による)
- 申請書に必要事項を記入
- 名前、生年月日、住所、振込先情報などを記入。
- 添付書類を用意
- 診断書
- 通帳の表紙裏コピー
- マイナンバーカードなど身分証のコピー
- 申請書類を郵送
- 役所へ行く必要はなく郵送で完了。
- 給付金の振込を待つ
- 書類受理から振込まで約2か月(地域による)
- 振込後に通知書が届く。
おわりに
申請に関しては不親切に感じる部分もあり、驚くことや疑問が残る点もありましたが、こうした経験も含めて正直に書いてみました。
今後、給付金の振り込みなどに動きがあれば、また記事を更新したいと思います。