周りの妊娠報告で心がざわつくあなたへ|やさしい考え方・対処法アイディア

妊活

はじめに

妊活中や流産後、周りの人から届く妊娠報告は、素直に喜びたいと思っていても、心のどこかがざわついたり、涙が出てしまったりすることがあります。

「どうして私は…」
「心が狭いのかな」
「祝福できない自分が嫌だ」

そう感じてしまう方も多いですが、これは決してあなたが悪いのではありません。
妊娠や出産は、人生の大きなテーマであり、心が揺れるのは“当然の反応”だと思います。

私自身も周りの妊娠報告で心がとても揺れた経験があります。

この記事では、周囲の妊娠報告に心が揺れたとき、少しでも気持ちが軽くなるための対処法を、私自身の経験も交えてご紹介します。

① 心が揺れて当然と思う

「おめでとう」と言わなきゃ「祝福できないなんて良くない」

そんなふうに自分を追い込む方はとても多いと思います。

でも、本当に大切なのは相手よりもまず自分の心。
あなたが傷ついているなら、無理に笑顔を作る必要はありません。

感情は自然に湧き上がるもので、コントロールしようとすると余計につらくなります。
一旦その場から離れるのもありです。自分の心に寄り添ってあげてください。

② 距離を置くのも立派な選択

妊娠報告をしてきた人が悪いわけではありません。
そして、あなたが距離を置きたいと思うことも悪いことではありません。

  • LINEの返信を少し遅らせる
  • SNSの通知をオフにする
  • しばらく会う予定を入れない

こうした“自分を守るための距離感”は、立派なセルフケアだと思います。

相手はあなたの心の状態を知らないだけで、あなたを傷つけようとしているわけではありません。
だからこそ、無理に関わり続けるよりも、一度そっと離れる方が関係を保てる場合もあります。

③ 時間が経つのを待つ

人の心は、急に回復したり切り替えられたりしません。
とくに妊娠・流産という大きな出来事を経験した後であればなおさらです。

心の傷は、自分のペースでしか癒えないもの。
数日でラクになる人もいれば、数ヶ月かかる人もいます。

“今はまだつらい時期なんだな”
と割り切って、時間が味方してくれることを信じましょう。

自分の場合は周りの妊娠報告から2週間ほどで心が少しはラクになっていきました。

④ ひとりで抱え込まない

心が揺れているときは、気持ちを誰にも話せず抱え込んでしまいがちです。

でも、妊活や流産の悩みは、一人の中で膨らませるほど苦しくなります。

話す相手は、身近な人でも、専門家でも、ネットのコミュニティでもいいのです。

  • 身近な友達に話してみる
  • カウンセリングや相談窓口を利用する
  • 同じ経験をした人の声を聞く、投稿を読む

「話す=弱さ」ではなく、あなたの心を守るための大切な行動です。

⑤ SNSで心境をつぶやくのも一つの方法

最近は、匿名で心情を書けるSNSも多くあります。

同じ経験をしている人が多いため、
「わかるよ」「私も同じだったよ」
という声に救われることも少なくありません。

私自身もSNSにこの心が揺れた思いをわりと赤裸々に投稿したことがあります。すると数名の方から、自分も同じような経験をしました、辛いですよね、というような返信をいただきました。心が救われる場面でした。

もちろん、SNSの情報に疲れてしまう時もあるので、合わないと感じたら距離を置いてOKです。

大切なのは、あなたの気持ちが少しでも軽くなる方法を選ぶことです。

⑥ 同じ経験をしている人は、あなただけではない

妊娠報告に心が揺れるのは、あなただけではありません。
流産・不妊・妊活…どんなステージにいても、人はとても繊細に反応します。

  • 嫉妬
  • 悲しみ
  • 羨ましさ
  • 罪悪感

これらは“誰にでも起こりうる自然な感情”。
感じてしまう自分を責めなくて大丈夫です。

多くの人が、同じように揺れながら、その都度自分の心と向き合って生きています。

⑦ 心が揺れるたびに、あなたは優しくなっている

妊娠報告で心がざわつくたび、
「また揺れてしまった…」
「まだ心が回復していないんだ」と落ち込むかもしれません。

ですが、つらい経験をしたからこそ、人の痛みに寄り添えるようになる。
あなたは今、少しずつ強く、優しくなっていっています。

おわりに

妊娠報告に心が揺れるのは、とても自然なことです。
その揺れを否定せず、自分の心を守るための行動を選んでください。

  • 距離を置く
  • 時間の経過を待つ
  • ひとりで抱え込まない
  • 気持ちを吐き出す
  • 同じ悩みを持つ人の声に触れる

どれも立派な対処法ですし、あなたの価値を下げるものではありません。

どうか、自分を責めず、ゆっくり回復していってください。
そしていつか、あなたの心がまた前を向ける日が来ますように。