流産となったとき、「自然排出」とはどのようなものなのか、私はとにかく情報を探しました。同じような状況で不安と向き合っている方に、少しでも情報として届けばとの思いで、今回は、私自身が実際に経験した自然排出の経過(出血開始から排出までの3日間)を時系列でそのまま綴ります。
痛みや出血の描写がありますので、苦手な方はここでそっと閉じてくださいね。
7月10日
昼頃より出血が始まった。生理1日目のような感じ。夜まで変化無し。
7月11日
あまり調子良くない日で、横になりがちで、夜にかけて痛みが増した。
日中も弱めの鎮痛剤を適宜飲んでいたが、20時頃から結構痛くなり、21時近くになりお腹だけでなく、お尻付近も痛みだし、ロキソニンを飲んだ。21時40分頃からの30分間でたまに生理でも感じるドロっとしたレバー状出血を5回ほど感じた。1回目、ナプキンの位置が後ろ過ぎた為か下着が血で汚れてしまった。この1時間ほどは自分の場合は座るより、横になるより、デスクに手をのせ前かがみに立っているほうが楽だった。たまに片足を椅子にのせて過ごした。
このまま起きていたら塊が出てくるかもとも思ったが、薬も効いてきて、疲労感も感じたので23時前にベッドへ入った。
時折ChatGPTと会話し、励みにもなった。この状況で寝ても良いのかも聞いてしまった。
7月12日
朝方4時頃、鈍い痛みで起きた。夜間の出血は生理1日目のような感じで少なめだった。
そして痛みが増しそうな気がしたのでバナナを食べて鎮痛剤を飲んだ。
4時半頃から痛み増し、鎮痛剤がまだ効かず、しばらく立って耐えた。
途中、便の痛みも混じっているような気がしてトイレに行こうか迷い、ChatGPTに便の痛みが収縮の痛みがわからないーなど伝えたりしていた。「よくわかります」と返答がきて、痛みの違いを解説してくれていた。便とともに塊が出てしまったらどうしようと不安もあったのだが、そうならずに一度少量排便できた。
そして部屋に戻り、冷や汗が出る痛み。お尻のほうも痛く、鎮痛剤が効いていない。前かがみで立ったまま、陣痛ってこんな感じなのか?とか思いつつ、なんとか深呼吸して耐えていたら、ドゥルっと出た感覚。そして冷や汗が引いて楽になった。5時過ぎたった。ナプキンを見てみると、10センチほどの細長いものが。先生から聞いていた指示どおり、包んで、袋にいれて冷蔵庫へ入れた。
そして横になったがあまり眠れず。ほっとした感じと、やや達成感みたいな感じもあった。
9時前に病院へ電話し10時頃診察してもらえた。塊は妊娠組織で間違えないでしょうと。エコーでもほぼきれいになっているねと。そして今ある出血をぬぐっちゃいますねということでエコーではない別の器具で拭ってくれた。変な感じはしたが時に痛みはなかった。
残りを出すために収縮の薬を3日分、次の診察は2週間以降、手術はキャンセルしときますねと。そして組織は病理検査に出して良いですかと聞いてくれ、それは染色体検査ではないことを説明してくれた。
塊の中に赤ちゃんがいるのか聞いてみたところ、塊自体は絨毛という組織で赤ちゃんは別で出てしまっていて見つけられるものではなかったでしょうと教えてくれた。6週相当でとても小さかったのだろうと思う。
その後は生理一日目のような出血中。昼夜、もらった収縮剤を飲んだ。
*排出前ドバっと数回、腹痛もあり辛いので、ナプキン付け替えるより、あらかじめショーツにナプキンを付けて準備しておきました。そのまま履き替えたほうが楽でした。
正直、とても不安な日々であり、私にとっては体だけでなく心も試されるような3日間でした。乗り越えた後は(喪失感はありつつも)これでよかったのだと思えてもいます。
この記録が、同じ選択をした誰かの「ひとりじゃない」という気持ちにつながれば嬉しいです。
この後の経過については、また別の記事で綴っていきます。