パートナーに伝えたいこと|流産後の女性の心に寄り添うために

流産・自然排出

流産後の気持ちは人それぞれ

流産の受け止め方や気持ちは人それぞれです。
私の場合は、悲しみや喪失感に加えて、「次はどうなるんだろう」「今後、希望はあるのだろうか」という不安でいっぱいでした。
表面上は元気に見えても、心の傷は深かったと思います。

話す時間を持つことの大切さ

悲しみの中で別の話題に気を紛らわせるよりも、「今後どうしていきたいか」「どんな希望を持っているのか」をゆっくり話せる時間があると、気持ちが楽になると感じました。
もちろん、沈黙やそっと寄り添ってくれる姿勢だけで救われる女性もいると思います。正解は一つではありません。

すれ違いから生まれるフラストレーション

流産がわかった当日、私は電話で涙ながらに「この経験を無駄にしたくない、今後につなげたい」と伝えました。
しかし、その後会ったときにはお互いその話題に触れず、気持ちの整理がつかないままフラストレーションが溜まった期間もありました。

再妊娠や妊活の話題は、自分から切り出すのに勇気がいります。もしパートナーが消極的な反応をしたら、大きなショックになるからです。だからこそ、この話題は“タイミングが大事”だと感じています。

言葉よりも行動に救われる瞬間

自然排出後、2度目に会ったとき、パートナーがお腹をそっとさすってくれました。
その優しい仕草だけで気遣いや前向きな気持ち、愛情が伝わってきて、とても嬉しかったです。
言葉がなくても、行動ひとつで救われることがあるのだと感じました。

優先順位のすり合わせも必要

私の場合、流産直後は心身ともにボロボロで、働くことやお金のことを考える余裕はありませんでした。
頭の中は「失った命を取り戻したい」という思いでいっぱいで、自然と“健康と再妊娠が第一優先”になっていました。

もちろん働く気がないわけではありませんが、経済面は後からなんとかなるのでは…と考えていたのです。
ですので、パートナーと「再妊娠を最優先にするのか、それともお金や仕事を優先するのか」をあらかじめ話しておくことは、すれ違いを防ぐためにとても大切だと感じました。

まとめ|そばにいるだけで救われる

これはあくまで私の体験ですが、流産を経験した女性は、元気に見えても心に大きな傷を抱えています。
どんな言葉や行動が正解なのかは人それぞれですが、「ただそばにいて気持ちを聞いてくれるだけ」で救われることもあります。

この記事が、同じような状況で戸惑っているパートナーやご夫婦にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。